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【終了しました】《2020年11月7日》自由人博覧会 関美和さん(「FACTFULNESS」翻訳者)「1107会議」共催(オンライン)

■ゲスト:関 美和(せき みわ)(「ファクトフルネス」翻訳者) 
1965年、福岡県生まれ。翻訳家。杏林大学外国語学部准教授。電通、スミス・バーニー勤務の後、ハーバード・ビジネス・スクールでMBA取得。モルガン・スタンレー投資銀行を経てクレイ・フィンレイ投資顧問東京支店長を務める。主な翻訳書に、ビジネス書大賞2020 大賞を受賞した「ファクトフルネス」の他、『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』『ゼロ・トゥ・ワン──君はゼロから何を生み出せるか』(2015年ビジネス書大賞受賞)などがある。

 


 自分を信じず、ファクトを見る。

【関美和さんとは?】

翻訳家。それも、2019年のベストセラー第9位『FACTFULNESS』(日経BP)や、ビジネス書大賞2015大賞『ゼロ・トゥ・ワン』(NHK出版)という、大ヒットビジネス書を次々と手掛ける。

関さん自身は、長く、投資というビジネスの世界に身を置いてこられた。大学卒業後に入社した大手広告代理店を1年で辞め、投資・証券のスミス・バーニーに入社。その後、ハーバード・ビジネス・スクールのMBAを取得し、モルガン・スタンレー投資銀行やクレイ・フィンレイ投資顧問東京支店長など、ファンドマネージャーの仕事を約20年。

一方、翻訳業をはじめた40代半ばで青天の霹靂のような離婚をすることになり、いきなりシングルマザーになるという経験もされている。ちなみに、「こどもの頃は貧乏だった」という福岡のご実家は、その後、「チロルチョコ」というヒット商品でいまや全国的に知られる松尾製菓。ついでに言うと、社会人1年目には、ダンプカーに轢かれてもいる。

 

【思い込みを捨てて、ありのままの世界を見る。】

一般的に「成功した女性」が語られるときは、”キラキラ”とか”浪花節”の文脈で語られがちだ。かつ、関さんのように波乱万丈なストーリーの人生を送られていると、なおさらそうなりがち。だけど『FACTFULNESS』の訳者あとがきで書かれているように、関さん本人はそういう「ドラマチックさ」とは明確に線を引く。

関さんは「稼ぐ」というまっとうな軸をもち、「自分のモチベーションを上げる」「自分の自由を確保する」というまっとうな生き方を、ここまで自分でつくってこられているように見える。そんな関さんが大切にしている、いくつかのことがある。

〇自分のことを信じすぎない。
……過剰に反応してしまうポイントで、自分の判断を信じない。
〇「隠れた真実」があると思わない。
……ほとんどの真実は隠れていない。

これはポートフォリオ全体で1日1,000億円以上を動かしていたファンドマネージャーという仕事の現場で、体得してきたこと。自分を信じず、ファクトを見る。

 

【女「だから」不幸なのか?】

ちなみに関さんと同様に、私もシングルマザーである。個人的に「シングルマザー哀歌」みたいなことはたくさんある。そして日本には「ひとり親家庭(うち約87%が母子家庭)の半数以上が貧困」という事実がある。かつ日本はジェンダーギャップ指数で153か国中121位。日本「だから」、女「だから」、自分は苦しんでいる……。そう思いがちだし、実際にそういう側面もある。

ただ、4年半のアメリカ生活もふくめ多様な国の人々と接し、翻訳をしてきた関さんが感じるのは、国や宗教や歴史が異なっていても、人間には共通点が多いということ。たとえば、どの国にも同調圧力はあるし、人間が望むのは「幸せになりたい」「愛されたい」というシンプルなこと。

ひょっとしたら私たちが深く考えずに「文化の違いだよね」と片づけていることは、どちらかというと「経済的な違い」の要素が大きいかもしれない。どの国も富裕層は同じような暮らしをしているのだし。そんな「ドラマティックじゃない」目線で見ると、いまの日本の危うさが、あらためて浮かび上がってくる。

 

【女性であることと、経済的自立と、自由。】

統計によると、この20年くらい、先進国のなかで日本だけ、世帯所得の中央値が下がっている。そしてこのグラフの頂点が下の方に下がる一方で、裾野は上の方にも広がっている。つまり、経済格差が、ものすごく広がっている。

そんな背景のなかで、ひとり親家庭の半数以上が貧困なのだ。ひとり親家庭の貧困率は、先進国のなかでダントツ1位。かつ、日本はOECD加盟国中、GDPにに占める教育費が最下位というファクトもある。つまり、経済格差があるうえに、その格差が教育に直接的に影響するので、このままでは日本では教育格差が固定する。下から上に登っていくことができない、希望のない世の中になってしまう。
自由が、なくなってしまう。非常に危うい。

お金の話が、私たちは、あまりにも苦手かもしれない。女であるから不自由なのではなく、経済的自立を含めて、いろんな要素がある可能性を、「女だから」「日本だから」と、文化のせいにしてしまっているのかもしれない。
私はどうだったら、幸せなのか。幸せになるには、どうしたらいいのか。
関さんに、ファクトフルネスな人生の見方と、構築の仕方を、きいてみましょう!

 

■ホスト:湯川カナ(ゆかわ・かな)(一般社団法人リベルタ学舎代表、なりわいカンパニー株式会社代表、兵庫県広報官)
早稲田大学在学中、孫泰蔵氏(現シリアルアントレプレナー)の学生起業に参加した縁で、Yahoo! JAPAN創設メンバーとなる。数億円分のストックオプション権を返上し、言葉もわからないスペインへ移住。10年間、「ほぼ日刊イトイ新聞」をはじめフリーライターとして活動する。帰国後は、縁もゆかりもない神戸で、女性や若者の社会参画を推進する学びの場「リベルタ学舎」を設立。地元企業や行政との連携も手がける。2020年5月、地域の事業づくりコミュニティ「なりわいカンパニー」設立。2018年4月より兵庫県広報官。「自分の幸せを実現しながら、みんなの幸せも実現する」新しい個と公共の在り方を考え、実践し続ける。著書4冊。


●共催「1107会議」について:

神戸に本社があるアパレルメーカー、株式会社ワールドで出会った7名の女性たちが立ち上げた「1107会議」。人生100年で正解のない時代だからこそ、年齢を重ねるたびに自由に笑顔でイキイキと共に昂め合い、成長できる機会を創りたいと議論を重ね、11月7日に「自由人博覧会」とのコラボレーション企画の開催へとつながりました。


  ▼自由人博覧会、どんなイベント?

スペイン語の「自由(libertad)」は、「解放された状態」という意味。
素敵なひとは、何かから解放されて、すごく空高く翔けているように見える。

いったい、何から解放されているのだろう? すごく話を聞いてみたい。だって私が、もっと自由に生きたいから。 それぞれ、湯川が圧倒的に憧れる博物館級(!?)のひとたちにお話を伺う。 せっかくだから、その「生」そのものに、たくさんのひとに接してもらう。 それが、リベルタ学舎の「自由人博覧会」です。

自由人博覧会について、もっと詳しく知りたい方はこちら:湯川カナ、自由人博覧会を語る。
 
 
▼開催概要 
 
<日時>

2020年11月7日(土)オンライン開催
15:00~17:00 (※おやつタイムにつき、お酒やお茶などを楽しみながらやりましょう)
<参加費> 1,650円(税込み)
<お申し込み>
coubicより:https://coubic.com/lgaku/653279

【早期申込限定動画特典のご案内】
ー当日の予定が未確定の方にもー
 
「当イベントに参加したいけれど、スケジュールが確定しない」という方でも安心してお申し込みいただけるように、動画特典をご用意いたしました。
 
《10月31日(土)まで》 にお申し込みいただいた方限定とさせていただきますので、日程が不安な方は是非それまでにお申し込みください。
 
*31日までのお申込者には、イベント終了後に録画動画が視聴できるURLをメールでご案内いたします。
*動画視聴可能期間はイベント終了後2週間です。
*当日参加・不参加に関わらず全ての方対象です。


■お問い合わせ: 一般社団法人リベルタ学舎 info@lgaku.com/ 078-599-9381      

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