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ワガママSDGsは中高生が自分事として発見した社会課題の解決、
「ワガママ」の実現を協働して「試作(プロトタイピング)」する
SDGs実証プロジェクトです。
他者からの評価や社会的な正解を求めるのではなく、自分の
ワガママからスタートした課題をみつけることで、主体性を
もって取り組める。そしてその課題を解決するために、実際に
「地域のさまざまな人と力をあわせてやってみる」経験を。
ワガママSDGsは地域の次世代育成の場を目指します。

まずは若者に、諦めず、「理想(ビジョン)」を描いてもらう。
そこから地域社会の皆様とともに社会課題を発見し、
解決の第一歩を実行してみる。
「ワガママSDGs」は、若者の、意欲・自制心・やり抜く力・社会性を育成する社会教育プログラムです。

「質の高い教育をみんなに」は、SDGsの目標4。
また、「貧困の連鎖を断ち切り格差を解消するには、自立を促すことが

不可欠であり、それには(中略)非認知能力(意欲・自制心・やり抜く力・
社会性など)の発達が大きな影響を与える」と、内閣府の報告にもあります。


湯川カナからの中高生へのメッセージ

ワガママとSDGs(とジョンレノン)

“SDGs”という言葉が、実は、あまり好きではありません。
……正確には“SDGsという言葉の使われ方が”、かな。
“私、良いことしてるでしょ?”アピール感が、プンプンしている気がして。

 ・殺すとか殺されるとかなく、みんなが平和に生きている
 ・強欲とか飢えとかなく、みんなが世界のすべてを分ちあっている

ジョンレノンがImagineで歌えば涙するのに、なぜ“SDGs”と
言われると、急にイヤになってしまうのだろう?

私は、“社会起業家”とか“ソーシャルイノベーター”と
言われることがあります。それは私が、若者や女性向けの、
社会参加支援をしている(らしい)からです。これからの
時代を主体的に、そして他の人と力を合わせて生きるための、
学びの場と、働く場づくり。……って、めちゃくちゃ説明しづらい。

だから“SDGs”という言葉に出会ったとき、正直、「ラッキー!」と
思ったんですよ(音声を変えて顔を映さないインタビューのかんじで)。
「ええ、そうです。学びの場づくりはSDGsの4番“質の高い教育を

みんなに”で、働く場づくりは8番“働きがいも経済成長も”
ということですね」すると、いままで“CSR”や“社会貢献”や
“オルタナティブ教育”に関心がなかった方も、「ほう、ほう」
と言ってくれる。しかも「良いことですね」とまで、
自動的に言ってくれる。

でも、ごめんね。それ、ウソかも。

良いことしよう、だなんて、ちっとも思っていない。
私は、すごくいろんなことができなくて(切符をなくす時代が終わったら
すかさずICOCAをなくすぜ!)、しかも誰かに言われたとおりにする
ということが決定的にできない。まあまあダメなやつ。
そんな私が、必死で、自分がごきげんに生きられるような
働き方ができる場をつくろうとしたり、そのために自分自身が
学びたいことを学べる場をつくろうとしているだけだ。
ぶっちゃけ、ぜんぶ自分のためですよ(音声変えてね)

「育児しながら、ちゃんとやりがいも感じ、食っていけるような
仕事つくりたい」とか「神戸に、出口治明さんに来てもらって、
こどもたちに質問攻めにあうとこ見たい」とか、
なんのこっちゃねん。怒られたことも何度もあります。
「それはあんたの、単なるワガママやろ」と。

せやで! もう、開き直るわ。
ぜんぶ私のワガママやねん。
そんなワガママ、自分しか言わんから、ずっとやっとんねん。

そうしたら、いつしか「いいねー、私も一緒にやるー」という
ひとたちが現れた。気がつくと、ワガママはすこしずつ叶って、
そのたびに「やったー!」と一緒によろこぶ仲間が増えていた。

「私はフワフワ夢ばっか話してるけどさ、それって、私ひとり
だけじゃないみたいだよ」ジョンレノンが歌ったときって、
こういう気分だったんじゃないかな。

もう、ワガマメ!(←命令形?)
誰かに褒められたいからではなく、
自分がやりたいからやる。
だから、結果が出なくても、やめずに続けられる。
これほんとのサステナブルちゃいますやろか。


Imagine,
貧困がなくなって飢えもなくなってみんな健康で
きれいな水に囲まれた素敵なまちで安心なエネルギーつかって
みんなちゃんとした買い物して会社はちゃんと儲かって
いつも気持ち良い朝、豊かな海と大地、
こどもたちは素敵に学び、男女平等で、ひとも国も平等で
すべてのひとが平和と公正のもとで生きる地球を。
それを、みんなで力を合わせてつくるんだ~♪

こんなこと書いてるSDGsって、むちゃくちゃ壮大なワガママやんか。
ジョンレノンでもここまで言ってないで。こんなん、
「良いことしよう」程度のちっぽけな下心で続けるの、ムリ。

私は、ワガママであり続ける。
自分のやってることが“SDGs”とか言われて、
なんか恥ずかしなぁと思っても、やめずに続けるために。
それが私のSDGs、かな。


2021年4月
リベルタ学舎 代表 湯川カナ


中高生の活動レポート

中高生が自分たちのワガママから行き当たった社会課題の解決に向けて、
地域の産学官民と協働し試作(プロトタイピング)しました。

(2021プロジェクトサイトへ移動します)


プロジェクトへのメッセージ

「違和感」には
社会をよくするヒントがある

私が高校生の時、テレビで中東のパレスチナが空爆されている
映像を見て、「違和感」を持ちました。
その後、何が起きているのかを知るために現地に行って

いろいろな人と話しました。
「違和感」には社会をよくするヒントが隠れていると思います。
ワガママSDGsの講座、相談に乗ってくれるコーディネーター、

協力してくれる地域の人たちや
専門家の人たちをフル活用して、自分の「違和感」に
じっくり向き合ってみてください!

未来を担う中高生と
地域社会を考える第一歩を共に

私たちエイチ・ツー・オーリテイリングは、
地域社会や子どもたち、地球の未来に貢献する
「心豊かな暮らしの元気パートナー」でありたいと考えています。
地域に支えていただいている私たちは、地域とともにあります。
その一員として、そしてその未来のために一体何ができるだろう。
私たちは、いつもそんな想いを胸に事業をしています。
このプログラムに参加するのは、未来を良くするための
大切な目標「SDGs」を通し、社会を良くしていこうとする
第一歩を、地域の未来を担う皆さんと一緒に踏み出すことが
できるからです。
世の中には、一人では無理でも、皆で協力すれば解決でき
ることがたくさんあります。地域も社会ももっと良くなる。
そのために、私たちも協力したいと思います。

実践学習と呼ばれる社会参加活動が
SDGsの可能性を伸ばす

コロナ禍を経て、現在の中高生が生きる社会は、ますます
先の見通せない様相を呈してきたと思います。
このような社会で自信を持って自分の進路を切り開く方途
としては、基準となる年を決めてバックキャストするSDGs
のアプローチと、実践学習と呼ばれる社会参加活動が有効です。
とくに、まだ生きてきた年月が短い中高生にとっては、非常に
有用な方法かと思います。
われわれ武庫川女子大学経営学部でも、昨年春の開設と同時に
カリキュラムの中核に実践活動を置き、地域社会の産学官民連携
体制の中でPBL的にプロジェクトの企画と運営をする
体験を通して、経営を体感的に習得する方法を採用しています。
そのひとつに慶応大学横田特任教授と共同で中高生受けの
SDGsビデオアワード#SASS2020(今年は2021を実施予定)
があり、今年度は本企画との連携も予定していますが、中高生の
将来の社会に対する真摯さ、アイデアの斬新さ、表現力の高さに
目を奪われます。
これに「わがまま」というキーワードが加われば向かうところ

敵無しだと、心強く感じています。
大きな成果を期待しています

課題解決へのアイデアは
自分事として捉え、行動することで生まれる

私たち六甲バターは「健康で、明るく、楽しい食文化の提供に
よって社会に貢献する」を経営理念とし、その実現を目指して
います。この理念の実現にむけて、この社会や環境が未来に
持続していくための活動を「六甲バターサステナビリティ宣言」
という形にまとめました。生活者・地球環境・従業員・地域社会と
いう4つのステークホルダーに対して、“ 「おいしい」で
未来を健康に”を実現します。今回のワガママSDGsに
参加されている中高生の皆さんからは、持続可能な未来への
課題解決を自分事として捉え、自ら考え、自ら行動する、
まず自分が行動しなければ何も変わらない、
そんな強い意志を感じました。この場から生まれてくる夢
のあるアイデア生まれてくることをとても楽しみに期待しています。
私たちも微力ながら応援させていただき、健康で、明るく、
楽しい未来を創るために共に歩んでいきたいと思います。


関連サイト一覧

(外部サイトへ移動します)

各拠点サイト
(現在進行中の中学生の活動を地域別にアップしています)
神戸 2022
京都 2022