校庭で、おもしろそう!をやってみる!!DAY4ファイナル
曇天予報からの春晴れ
今回のプロジェクトは初回が雪で始まり、なぜか毎回のように火曜日だけ寒かったり、雨が降ったりと不安定な天気が続きました。最終回となる今回も天気予報では雨の可能性もありましたが、夜までは雨が降らないという予報に変わったので実施を決定しました。
ところが、当日を迎えてみると暑く感じるくらいの春晴れ。最終回にふさわしい天気となりました!

おもしろそう!をやってみる!!
今回のプロジェクトで私たちが大切にしていたのは「子どもたちがおもしろう!をやってみる!!」という環境(人や物)を用意することでしたが、同時に「大人もおもしろう!をやってみる!!」ということでした。
最終回では、普段の焚き火コーナーにバーニングマン(アメリカのフェスティバル)まではいかないまでも、普段より高さを出した火を体験してみようということで、角材を組み合わせたタワー状のものを準備しました。そしてその話を聞いていたC.A.P.アーティストのJoeが「私は新聞紙で巨大なうんこをつくって、それを最後に焚き火にくべて、バーニングうんこにしてみたい!」と言い出したのです。普通の感覚だと「なにそれ?」となるのですが、これまで総合遊具をラップでぐるぐる巻きにしてきた彼女のアイデアなので、他のスタッフも「じゃあやってみよう!」という話になりました。


最初は子ども達も「うんこは嫌」と言っていたのですが、だんだん大きくなっていく様子を見て一緒に作るようになっていました。これはJoeの想いとは関係ないかもしれませんが、うんこというと高学年などは恥ずかしがってタブーししがちですが、人間が生きていく上では欠かすことのできないもので、健康の秘訣でもあるのです。
ラップがないならスズランテープで、ダンボールも使っちゃおう
今回はいつもの工業用ラップではなく、スズランテープを用意していました。最初は「えーっ、ラップないの〜?」と言っていた子ども達ですが、色とりどりのスズランテープを総合遊具に張り巡らせていくと春晴れの青い空と相まって、幻想的な空間になっていきました。「虹みたいで綺麗!」という声があちこちで聞こえていました。
ないものはない。あるものでどうやって楽しむかというのも大切な遊びだなと感じました。
また、今回はC.A.P.に眠っていた巨大なダンボールも準備しました。車で運ぶのに難儀しましたが、子ども達は「家を作ろう!」といって、自分たちが入れるほどの家づくりをしていました。


帰りたくないし、もっと遊びたい!!
焚き火場では、タワー状の炎に子どもたちからも「おぉー!めちゃ高い!」という声があがり、そしてそこにJoeたちの制作した巨大うんこが運び込まれ、ついにくべられました。新聞紙でできているので大きな炎となり、子どもたちも一段と大きな声で驚いていました。


今回のプロジェクトでは、毎回プログラム終了後に帰らない子どもたちが大勢いました。最終回はより一層、そのような状況があり、「まだ遊びたい!」という子どもたちの声がこだましていました。
初回から最終回までずっと焚き火コーナーにいた6年生がぽつりと「1時間は短すぎるわ。最低でも2時間、いやもっと長くても飽きへん。」と呟いていたのが印象的でした。
わずか4回で合計4時間のプログラムでしたが、子どもたちの心に「おもしろそう!をやってみる!!」という火がついたのであれば嬉しい限りです。
最後になりましたが、今回のプログラムの実施に際して多大なるご理解をいただいたこうべ小学校の先生方やご協力いただいた地域の方々に心よりの感謝を申し上げます!