みんなでお米をつくるプロジェクトー農業丁稚やってます

リベルタ学舎は「誰もが自分の名前で、誇りをもって生きられる」を実現する学びの場です。そして、実際にそんな仕事をつくる挑戦をする仲間が「なりわいカンパニー」。

よく「好きなことで、食っていけない」と言われます。なるほど、それなら「食っていければ、好きなことができる」! そこで私たちは、自分たちの食を確保するため、お米をつくってみることにしました。

なんせ「なりわい」をつくっていく「仲間(カンパニー)」です。まずは、農というなりわいを教えてもらわねば……と、神戸市内最大規模の米農家・小池農園こめハウスさんに弟子入りしました。春から”農業丁稚”として毎月2回、風の日も炎天下も、様々なメンバーが欠かさず通い続けて、秋。ついに540kgのお米が収穫できました。



これが、みんなの「なりわい」にどう活きるのか。それはいまから、考えます。
いま少なくとも実感をもって言えるのは、「精米したてのリベルタ米は、けっこう美味しい」こと。みんな社食で、日によって好きな「分づき」で精米したお米を炊いて、バクバク食べてます。
 
なんだかわからないけど、楽しそうだし、1人以上が手を挙げるならやってみる。
私たちはそんなかんじで、遊びか暮らしか仕事かわからないことを、とことん真面目に、ゲラゲラ笑いながらやっています。
Libertadとは、スペイン語で「自由」という意味。ご縁あって、これを食べられる方が、何かちょっと自由になればいいな。
そんなことを勝手に願いながら、つくり、パッケージした「リベルタ米」です。よろしければ、楽しんでください。

リベルタ学舎 代表 湯川カナ


◆小池農園こめハウスさんについて

農薬・化学肥料を極力減らして育てた、子供からお年寄りまで安心して食べられる体に優しい神戸のブランド米「神戸米」を生産販売されている農家さんです。甲子園球場約10個分に相当する40haという神戸市の中でも広大な耕作面積を活かし、神戸米以外にも、小麦、大豆、蕎麦、野菜、飼料作物などの生産も行われています。


2022年お米収穫までのストーリー



学生・子供・大人、アフガニスタンから来た人も、さまざまなメンバーが集い農業がスタートしました。ジャガイモの苗つけと竹の整備、羽釜でご飯を炊いてみんなでいただきました。

田んぼの場所が決定し、小池農園こめハウスの小池さんに操作を教えてもらいながらトラクターに乗り土を耕しました。土が掘り返されると、中から虫が出てくるので鳥たちが食べるためにどんどんトラクターの後に降りてきます。「鳥たちがいるから一人でトラクターに乗ってても一人じゃないんだとよね」と小池さん。一反より少し大きい田んぼ、1回目の耕しが完了しました。3月に植えたジャガイモも、1ヶ月ほどで青々と育っていました。


2回目の耕耘作業の日、高専生もトラクター運転に初挑戦しました。耕耘の後、3月に植えたジャガイモの様子を確認するため掘り返してみると一株にたくさんのジャガイモの姿がありました。




6月のはじめにジャガイモを大量に収穫。その後、田んぼに水を入れて、土を砕いて平らにならしていく作業「代掻き」を行いました。後日、はじめて田植え機を操縦し田植えに挑戦。農家さんたちが当たり前のようにやっていましたが、まっすぐ進み、等間隔に無駄なく苗を植えていくことの難しさを知りました。

やはり、田植え機を真っ直ぐ運転できてなかったので田んぼの中に隙間ができてしました!雑草が生えるのを防いでくれるという浮草を横目に、稲と稲の間の雑草を長靴を履いて抜いていきます。田んぼの周りも草刈機で雑草を綺麗にしました。

田植えの後の残った稲の片付け作業。どんどん稲を積んでいくと軽トラはまるでハリネズミのように。稲の重さと刺さるような太陽の日差し、今までで一番過酷な作業でした。この稲を置いていた場所は、この片付けの後また畑に役割を変えるそう。一年で色んな役割を担っている農地にも驚きつつ、夏の過酷な作業をしている農家さん、本当にすごいです。

稲の周りと、さつまいもを植えた畑の周りを草刈り。稲刈りの前に、コンバインの整備も行いました。いよいよ稲は黄金色に・・・!コンバインで刈り取り開始、機械が入れないところは手で刈り取ります。その後、お米は色彩選別器などにかけられて色が黒いもの、石などが取り除かれます。

玄米になる工程を見学。自分達で玄米を袋に詰め。収穫したリベルタ米は540Kgでした!!そして畑では、さつまいもの収穫を。土の中にしっかり埋まる芋掘りはまるで、化石の発掘作業のようでした。芋掘りの後、早く新米を食べてみたい!ということで羽釜で収穫した新米を炊き早速メンバーでいただきました。炊き立ての美味しいご飯を食べたのち、メンバーの中には三ノ宮まで走って帰る強者も!!

お米も一旦落ち着き、玉ねぎの苗を植えを行いました。

▼お米、実は販売もしています

市場になかなか流通しない精米したてのお米が都市部でも食べられるようになるといいな。
そんな思いから、リベルタ米の販売所では各々が自分の好きな分付きで食べられるように精米機を用意しています。
基本的にはセルフでご使用いただけますので、自分の食べたいこだわりの分づき米にしてお持ち帰りいただけます。


【場所】コミューン99
神戸市中央区江戸町100 高砂ビル601号室

【日時】火・水・金 10時~17時まで
コミューン99は、月・木・土・日・祝日は閉まっている
時がありますので事前にメールにてご確認ください。



■お問い合わせ: 一般社団法人リベルタ学舎 info@lgaku.com/ 078-599-9381      

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