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「リベルタ米(りべるたまい)」始めました。 ~農業丁稚プロジェクト~

よく「好きなことでは、食っていけない」と言われます。なるほど、それなら「食っていければ、好きなことができる」……かもしれない。私たちの“食”といえば、何はともあれ、お米。そうだ、お米を作ろう。

とはいえ、田んぼも持っていなければ、稲の育てかたも知りません。困った私たちは、神戸市西区の米農家・小池農園こめハウスさんを訪ねてお願いしました。「雑用でもなんでもします。どうか田んぼを貸してください。お米の作りかたを教えてください」

「なんでもします」と言いながら月2回しか“丁稚”できない私たちを、笑って受け入れてくださった小池農園こめハウスの皆さん。2022年春からお力添えをいただき、540kgのお米をその秋に収穫しました!

「なんだかわからないけど、楽しそう」からスタートし、遊びか暮らしか仕事かわからないなかで真面目に、そしてゲラゲラ笑いながら作った「リベルタ米」は、リベルタ学舎とご縁のある皆さまにお渡ししているほか、コミューン99(リベルタ学舎の拠点)で販売もしています。


◆小池農園こめハウスさんについて

農薬・化学肥料を極力減らして育てた、子供からお年寄りまで安心して食べられる体に優しい神戸のブランド米「神戸米」を生産販売されている農家さんです。甲子園球場約10個分に相当する40haという神戸市の中でも広大な耕作面積を活かし、神戸米以外にも、小麦、大豆、蕎麦、野菜、飼料作物などの生産も行われています。



▼精米したてのお米は、格別おいしい! リベルタ米、販売中。

備え付けのセルフ精米機で、お好きな分づきに精米してお持ち帰りいただけます。


【場所】コミューン99
神戸市中央区江戸町100 高砂ビル601号室

【日時】火・水・金 10時~17時まで
コミューン99は、月・木・土・日・祝日は閉まっている
時がありますので事前にメールにてご確認ください。




▼ “農業丁稚 ダイアリー 2022.03-2022.12

お米づくりの前後やあいまに、ジャガイモやサツマイモなども作らせていただいた2022年。“丁稚”しながら学んだこと、体験させていただいたことを月ごとにまとめました。

学生・子供・大人、アフガニスタンから来た人も、さまざまなメンバーが集い農業がスタートしました。ジャガイモの苗つけと竹の整備、羽釜でご飯を炊いてみんなでいただきました

田んぼの場所が決定し、小池農園こめハウスの小池さんに操作を教えてもらいながらトラクターに乗り土を耕しました。土が掘り返されると、中から虫が出てくるので鳥たちが食べるためにどんどんトラクターの後に降りてきます。「鳥たちがいるから一人でトラクターに乗ってても一人じゃないんだとよね」と小池さん。一反より少し大きい田んぼ、1回目の耕しが完了しました。3月に植えたジャガイモも、1ヶ月ほどで青々と育っていました。

2回目の耕耘作業の日、高専生もトラクター運転に初挑戦しました。耕耘の後、3月に植えたジャガイモの様子を確認するため掘り返してみると一株にたくさんのジャガイモの姿がありました。



6月のはじめにジャガイモを大量に収穫。その後、田んぼに水を入れて、土を砕いて平らにならしていく作業「代掻き」を行いました。後日、はじめて田植え機を操縦し田植えに挑戦。農家さんたちが当たり前のようにやっていましたが、まっすぐ進み、等間隔に無駄なく苗を植えていくことの難しさを知りました。

やはり、田植え機を真っ直ぐ運転できてなかったので田んぼの中に隙間ができてしました!雑草が生えるのを防いでくれるという浮草を横目に、稲と稲の間の雑草を長靴を履いて抜いていきます。田んぼの周りも草刈機で雑草を綺麗にしました。

田植えの後の残った稲の片付け作業。どんどん稲を積んでいくと軽トラはまるでハリネズミのように。稲の重さと刺さるような太陽の日差し、今までで一番過酷な作業でした。この稲を置いていた場所は、この片付けの後また畑に役割を変えるそう。一年で色んな役割を担っている農地にも驚きつつ、夏の過酷な作業をしている農家さん、本当にすごいです。

稲の周りと、さつまいもを植えた畑の周りを草刈り。稲刈りの前に、コンバインの整備も行いました。いよいよ稲は黄金色に・・・!コンバインで刈り取り開始、機械が入れないところは手で刈り取ります。その後、お米は色彩選別器などにかけられて色が黒いもの、石などが取り除かれます。

玄米になる工程を見学。自分達で玄米を袋に詰め。収穫したリベルタ米は540Kgでした!!そして畑では、さつまいもの収穫を。土の中にしっかり埋まる芋掘りはまるで、化石の発掘作業のようでした。芋掘りの後、早く新米を食べてみたい!ということで羽釜で収穫した新米を炊き早速メンバーでいただきました。炊き立ての美味しいご飯を食べたのち、メンバーの中には三ノ宮まで走って帰る強者も!!

お米も一旦落ち着き、玉ねぎの苗を植えを行いました。



■お問い合わせ: 一般社団法人リベルタ学舎 info@lgaku.com/ 078-599-9381      
本ページは、令和4年度神戸市地域課題に取り組むNPO等に対する補助金を受けて制作しました。

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