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《2017年3月26日》【白鶴御影校】めぐみ・めぐる神戸<洋>食卓講座 第3回レポート

2017年3月29日 | 白鶴御影校,開催レポート

曇り空の下、阪神「住吉」駅からとことこ歩いて到着した白鶴酒造資料館は、入口前のアプローチ奥の紅梅が彩りを添えていました。
まだまだ気温が低いとはいえ、もう春が訪れているんだなあ、としみじみ。
 
そんな春・3月の終わりに開催された、白鶴御影校「めぐみ・めぐる神戸<洋>食卓講座」の第3回は、「洋」シリーズの最終回でもあり、またこの食卓講座の最終回でもあります。
 
第3回のパートナーは、創業60年を超える神戸のおつまみ専門店・伍魚福さん。
「珍味を極める♡ KOBE 伍魚福」として、約400種類ものこだわりの高級珍味を製造・販売している企業さんです。
 
そんな素敵なおつまみですから、お酒にあうのは当然。
伍魚福さんおすすめのレシピだってもちろんいろいろあるのですが、今回は「自分たちでおもしろがりながら、オリジナルのレシピを見つけたい!」という趣旨のもと、なんと「創作おつまみてまり寿司」風にしてしまおうという企画なのです。
 
資料館の奥に設けられた会場に入ると、敷かれた畳と麹が漂っているのか、ふんわり甘くてノスタルジックな香り。
畳(白鶴酒造さんだけに、畳縁が鶴の柄で素敵なのです)の上にはすでに来られた参加者さんが座られていて、その後ろのテーブルにずらーーっと並べられた伍魚福さんのおつまみたちは壮観!のひと言。
横には、食べやすいサイズのかわいいおにぎり(てまり寿司風☆)がラップに包まれて準備され、本格的なシーズン到来を前に、ちょっとした行楽気分を醸し出しています。
始まる前から、「おつまみとご飯…あ、キャラメルポップコーンまである!…いったい、どんなことになるんだろう?」と、やたらわくわくする感じなのです。
 
講座のスタートは、まず伍魚福さんから。
お客様繁盛係課長・加茂田さんが、軽快で親しみやすいトークで、会社の歩みと高級珍味についてご紹介くださいました。
 
社名の由来は、なんとまんが(神戸芸術工科大学とのコラボ企画だそう)での説明。
なんでも、創業前に占い師に名づけてもらった「五魚福」(五種類の魚)が最初で、昭和45年に「人を大切にしたい」という思いから、「五」にニンベンをつけていまの「伍魚福」になったとか。
 
また、高級珍味の説明では、神戸発祥のいかなごのくぎ煮を、全国で初めておみやげとして発売したのが伍魚福さんで、「くぎ煮」は登録商標なのだそう。
特に今年はいかなごが不漁のため、商品の製造や価格に苦慮なさってるようすがひしひしと伝わりました。
「いかなごのくぎ煮コンテスト」ほかの育成・普及の取り組みなど、「いかなごのくぎ煮愛」にあふれたお話は聞いていてとてもおもしろかったです。
それは、つまり神戸というエリアや文化に対する愛につながってるんですよね。
 
ここで、2種類の「手まりおにぎり」が参加者全員に配られました。
ひとつは「いかなごのくぎ煮」(貴重な新物!)、そしておすすめのおつまみ「ピリ辛さきいか天」バージョン。
 
いかなごは、絶対ご飯にあいます、美味しいです。
でも、THEお酒のつまみの「ピリ辛さきいか天」は…(やや不安)。
と思っていたら、これが意外にあうのです、天むすみたいに!マヨネーズつけてもいいかも。
 
講座の進行をしていたリベルタ学舎・湯川が、「みなさん、無言で食べてますが、お味はどうですか~?」と会場内に問いかけます。
まだ緊張が残っているのか講座の途中だからか、参加者さんたちから口々に声があがるという感じではなかったものの、「意外と美味しいんだね~」というムードが漂っていました。
 
ひき続き、今度は白鶴酒造・大岡さんから、お酒の席でのマナーについてのお話を。
 
「宴席でも安心して日本酒を楽しんでいただくためのマナー講座」ということで、座席の順番、お酒の注ぎ方・受け方、正式な乾杯の仕方、上手なお酒の断り方、中締め、樽酒の開け方(鏡開き)、などなど…。
知ってはいるけれど、でも「なんとなくわかっている」レベルだったり、マナーの理由までは知らなかったり、「それは初めて知った!」というものもあって、それらについて、大岡さんは「楽しく飲んでくださったら、それがいちばんいいんですよ」と前置きされながら、ひとつひとつ丁寧に解説してくださいます。
確かに、マナーって一見堅苦しい印象ですが、大岡さんのお話を聞きながら、「その場にいる人たちを尊重する」「美味しいお酒をいっしょに楽しむ」という心づかいがベースにあるものだと感じました。
それに、マナーを知ってるうえでやんわり崩すのと、知らなくてふるまうのは全然違いますもんね。
 
と、大人たちはお酒の席のマナーを学び、子どもたちは会場端のスペースで食育ワークショップに夢中になっている間に、お待ちかねの「創作おつまみ手まりおにぎり」タイムがやってきました! 
まずは、20種類もご用意いただいた伍魚福さんの「本日のおつまみ」を、湯川が名前を読み上げ、加茂田さんが商品&エピソードひと言紹介をしていきます。
それによって、「美味しそう」「そんなめずらしいものもあるんだ♪」「人気商品なのか」「えっ、それも手まりおにぎりに!?」という笑いや、ざわざわ感が起こります。
 
続いて、白鶴酒造・植田さんから「本日の日本酒」のご紹介。
「ハレの日に楽しんでいただきたい」伍魚福さんのおつまみとのマリアージュとあって、特別な日のための金賞受賞酒、樽酒、神戸開港150周年記念・期間限定品の「神戸紀行」や、日常の食卓で楽しめる大吟醸…並んだボトルは照明があたってきらきら光っていて、まるでムーディーなバーカウンターのようです。
お酒が飲めない方や子どもさんのためには、甘酒も3種類用意されていました。
 
さて、おつまみテーブルに列をつくって順々にお皿に盛りつけたり、お酒カウンターでどれにしようか楽しく迷ったりしたあと、リベルタ学舎・湯川の発案で、それぞれ畳の上に丸~く大きな輪になって座りました。
会場の落ちついた灯りの下、ちょっとキャンプファイヤーや囲炉裏端のような親密になれる雰囲気を醸し出してきたところに、白鶴酒造・西田さんのご挨拶&ご発声で、全員そろって「乾杯!」。
これは、先ほどのマナー講座で習った正式マナー(目の高さにコップをあげる→ご唱和→ひと口飲む→コップを下に置いて拍手)で行われました。
すぐに役に立つマナーなのです☆ 
さてさて、講座前半の「2種類の手まりおにぎり編」の時には黙々と食べられていたおつまみ手まりおにぎりですが、お酒が加わってすっかり宴ムードになり、あれこれ自分で工夫をこらして試してみよう!というわくわく感、そして実際食べてみての「…(もぐもぐ)あ、イケる!」「このお酒とあうね~」という声や笑いで会場がどんどん賑やかになっていくのがわかります。
わたしも途中まで、このレポートのことをすっかり忘れて夢中でチャレンジしてました(苦笑)。
次第に、初対面の方々の間でも、「この組み合わせ、そんなに美味しいですか?」「いいですよ~」「じゃあ、やってみます☆」みたいな会話が生まれ、次のおつまみバイキングに出かける場面もあったり。
「わたし、今度は樽酒飲んでみよっと」とグループの方に声をかけて、にこにこお酒のお代りに行ったり。
湯川の「みなさん、何が美味しいですかー?」の問いかけに、今度は次々と声があがったり。
会話がどんどんはずむのも、美味しいものの効用ですよね。
 
めいっぱい堪能したあとは、全員で「おすすめマリアージュ」のシェアタイム。
おひとりずつ順番に、おすすめの組み合わせを発表していきました。
 
たくさん人数がいれば、本当にいろいろなパターンがあるもので、 
 ●シンプルに「ご飯と一品」派/うにくらげが人気でした! 
  そのほか、いりこ、ビール豆やセレクトサラミなども 
 ●チーズは定番かも/カマンベール入りチーズ生包みとチーズ鱈の2種あったのですが、和洋どちらとも相性よかったです。
  「うにくらげとチーズ」「アンチョビブルスケッタとチーズ+金賞受賞酒」など 
 ●和のもので固める派/「甘えび姿干し・うにくらげ」「まぐろ酒盗・おつまみ鱈+神戸紀行」など 
 ●洋のもので固める派/「パスタとチーズ」「スモーク生ハムとチーズ」など 
 ●和洋折衷派/「パリパリしいたけ・カマンベール入りチーズ生包み」「まぐろ酒盗・サラミ+大吟醸」など 
 ●チャレンジャブル&多種ミックス派/「チーズのブルスケッタを崩してご飯に混ぜて、そこにうにくらげを塗る」「いかなご・柿ピー・チーズを生ハムで巻いて、そこに酒盗+金賞受賞酒」「スモーク生ハム・黒豆しぼり・ぱりぱりしいたけ+樽酒」など 
 ●子どもさんには/意外(?)と、スモーク生ハムが大人気 
 ●甘くても大丈夫!/キャラメルポップコーンはみたらし風、黒豆しぼりはおはぎ風に。
また、「ブルスケッタとまぐろ酒盗+甘酒」という組み合わせも美味しかったそうです。
 
おもしろかったのが、最終的に出た「ご飯、最強!」「なんにでもあうご飯がすごいのかも」という説(笑)。
そしてなにより、みなさん「自分オリジナル・マリアージュ」を発表する時に、表情がきらっきらして嬉しそうだったのがとても印象的でした! 
自宅ではなかなか用意できないほどのたくさんの選択肢があって、あれこれ自分たちならではの工夫を思いっきり試せて、それが意外な美味しさであるという驚きがあって、しかもたくさんの人といっしょにそれらを体験&共有できる 
――― 「選べる楽しさ・自由に見つける楽しさ・シェアする楽しさ」をめいっぱい感じられたうえに、美味しいもの・美味しいお酒が確実に人を幸せにしてるんだな、と参加者さんたちのご機嫌な笑顔を見て思いました。
そして、その幸せはどんどん他の人におすそわけしたくなるんですよね☆ 
とても楽しかったので、わたしはこの「おつまみ手まりおにぎりパーティー」を友人たちともやってみたい!と思った次第です。
 
宴の最後は、これまた本日のマナー講座で知った「大阪締め」で、賑やかな手締めとなりました。
 
そしておみやげは、本日ふるまわれた白鶴酒造さんの大吟醸に、伍魚福さんのイカのおつまみセット。
これでまたさらなるオリジナルレシピにトライするもよし、日常の晩酌をちょっと豪華にするもよし、ですね。
にこにこしながら帰られる方や、伍魚福の加茂田や白鶴酒造さんたちとお話ししたり感想を言われてる方々を眺めながら、こういうダイレクトな交流っていいなあ、楽しそうな笑顔って嬉しいなあ、と、わたしもにこにこしながら思ったのでした。
 
◆みなさまの感想 
(アンケートより) 
「アットホームな感じで、話が聞きやすかった」 
「いかなごの文化、お酒の席のマナーなど、知って得するお話を聞くことができ、よかったです」 
「日本食・洋食という区別で考えなくても、ミックスしていくことで新しい楽しみ方が生まれるので、組み合わせを楽しんでみたい」 
「意外な組み合わせも美味しい」「いろいろ冒険してみてもよいかも」 
「日本酒がとても美味しく感じました」 
「大吟醸は、手軽に購入できて美味しいことがわかりました」 
「講義だけでなく、試食があったり、参加者との交流があり楽しかった」 
 
(レポート:板垣 弘子/一般社団法人リベルタ学舎) 
  
主催:白鶴酒造株式会社 
企画協力:一般社団法人リベルタ学舎 
  
白鶴御影校についてはこちらから 
→ http://lgaku.com/index.php/hakutsuru_mikage/