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《2017年2月11日》【白鶴御影校】米・水・人のお酒造り教室 ワークショップ第2回レポート

2017年2月14日 | 白鶴御影校,開催レポート

「この土地は、播州の良いお米と、六甲山からの湧き水、技術の高い丹波杜氏がそろい、酒造りに適した場所なのです」
2月11日(土)白鶴酒造資料館にて始まった説明付き見学会、「米・水・人のお酒造り教室」の最終回でした。
 
今年度の春、お米を育てるところ「田植え」から始まり秋には「稲刈り」をしたこの教室。
前回は、白鶴酒造さんの工場見学をさせていただき、現在の酒造りと麹の働きを学びました。「一こうじニもと三つくり」参加した皆様が呪文のように唱えたのは、記憶に新しいです。
そして最終回は、創業270年!古から伝わる酒造りの建物と工程を学びます。
 
広報室長の西田さんからの資料館説明をいただくにあたり、ただ見学するだけでは勿体ない!しっかり聞いて、見ていただいた後、ストーリーブックを作成しますという課題。ハードル上がりました!
5つのグループに分かれて、担当が決まった参加者さん達は、グループ名を決め、やる気も充分!出発です。
 
説明が始まると大人も子供も、再現人形の姿を見ながらメモとり、写真をとり、真剣そのもの。
小学4年の女子トリオのなぎさグループ。大人に混ざりメモをとる姿が印象的でした。
1.)「洗米」大量のお米を洗う作業…足でフミフミ洗います。えー⁉︎足⁉︎なんて思ってしまいましたが…。寒い時期に冷たい水を使う作業を思い浮かべでみると、頭がさがります。
2.)「蒸米」途中「おぉー‼︎」歓声があがりました。なんと⁈展示物の横、気にもかけていなかった扉。その扉が開いたのです!扉の中には隠し階段…特別に入らせていただきましたよ。そこには…ピザ窯みたいに可愛いカマドがありました。大きな羽釜を使いお米を蒸す為のものです。どの様に火を使うのか謎が解けた瞬間でした。
3.)「放冷」蒸したお米を冷やします。この建物は北側の窓が大きく作られているのです。六甲おろしを利用するのです。この土地だから!という謎がまた一つ解けました。
4.)「麹取込み」室という高温、多湿の特別な部屋。ここも、普段は立ち入り禁止ゾーンですが、特別に中まで入らせていただきました。麹菌を繁殖させるため2.3時間おきの作業をする部屋です。
5.)「酛仕込み」麹と蒸米をまぜていく工程。時計がないため、酛すり歌を歌い、全て歌ったら終わるそうです。
6.)「醪仕込み・醪出し」道具の名前が可愛らしく、馬、蛙、狐が出てきました。これは、子供も働き手だったからだそうです。
7.)「上槽」酒槽でしぼってお酒と粕に分ける工程です。「家でよく食べる粕汁の酒粕。こうやってできるんだ」と小学生も気付きがあったようです。
8.)「おり引き火入れ」しぼったお酒を一週間置いた後、他の桶へ上澄みをうつし、更に釜で60度に加熱する工程です。
9.)「貯蔵」貯蔵桶に入れ、秋まで貯蔵する。
10.)「樽詰め」吉野杉の四斗樽に詰めます。やっとお酒ができました‼︎
 
見学が終わると、早速ストーリーブック作成です!
同時進行で、鏡割り体験もさせていただきました!お祝いの席では、お馴染みの鏡割りですが、なかなか自分があの木槌を握ることはないのでしょうか?
皆様、白鶴さんのハッピを着て
「よいしょよいしょ、よいしょー!」3回目で叩きました。カコーンっと良い音がして蓋が落ちるのは快感ですね‼︎
 
続いて、利き酒鑑定士の植田先生から「お酒の楽しみ方講座」と題して、お酒の席でのマナーを教えていただきました。
例えば乾杯の時。音頭をとるのは、その場の一番年配の方や、上司です。これは、知ってましたか?
乾杯をして、杯を自分の頭のへんまで上げている方いませんか? 正解は、目線の高さです。知らない人も多いのではないのでしょうか?
参加者さんの感想でも「大学院を卒業しても知らない事で、なかなか学べない」とありました。同感です!社会に出て、相手に失礼にならない、最低限のマナーは知っておきたいものですね。
 
教室の締めくくりは、お酒造りを学び、マナーを学び、それを踏まえてからの宴です。
室長西田さんから乾杯の音頭をいただいて、目線の高さで乾杯!お酒は勿論、白鶴酒造さん。鏡開きをしましたので、樽酒をご用意いただきました。
そして、お昼には神戸牛に生ハム、大変豪華な「発酵づくしお弁当」をいただきました。
 
約1年間の教室をしめくくる最終回。それぞれ学びを深め、お米の大切さ、六甲山のお水、風土、古から伝わる伝統を感じていたようです。
 
お世話になった白鶴酒造さん。長く続いているこの酒蔵も第二次世界大戦で27あった酒蔵が3つになったそうです。その後も阪神大震災に見舞われ、2年間かけて復興し、今に至ります。
地元神戸の伝統を受け継ぎ、後世に伝えていく、大きな取り組みを感じられた一日でした。
歴史を想うと、自然と感謝の気持ちに包まれる気がします。ありがとうございました。
 
(文章:梶本寛子/一般社団法人リベルタ学舎)

主催:白鶴酒造株式会社
企画協力:一般社団法人リベルタ学舎
 
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