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《2017年1月29日》【白鶴御影校】めぐみ・めぐる神戸<洋>食卓講座 第2回レポート

2017年1月31日 | 白鶴御影校,開催レポート

んー、良い香り!
いつもの、敷き詰められた畳のイ草の匂い、そして酒蔵の少し甘いような麹の匂いに加えて、なんともいえない香ばしい匂いが、会場いっぱいに漂っています。
「神戸らしい」この匂いこそ、焼きたてパンの香り。
イスズベーカリーさんが、この日のために、早朝からカゴいっぱい……どころか3箱分のフランスパンと、おみやげ用のスペシャルスイーツパンを焼き上げてきてくださったのでした。
 
めぐりめぐる神戸「洋」食卓の第2回は、70年の歴史をもつイスズベーカリーさんとのコラボ。
しかも、前回のコラボ仲間「Q・B・Bチーズ」さん、次回のコラボ仲間「伍魚福」さんからもご助力いただいて、パンと日本酒とチーズの饗宴となりました。
イベントタイトルの【ボン・パン、ボン・ヴァン、ボン・フロマージュ】とは、美食の国フランスで、「これだけあれば最高に幸せ」と言われる3つの食材、良いパン・良いワイン・良いチーズ、のこと。
あ、欧米では、日本酒は「お米のワイン」と呼ばれるんですよ!
 
 
今回は、募集開始直後に満員となり、急きょ増席を決定。会場も変更しての実施となりました。
いや、さすが、日本一パン好きなまち、神戸ですね。
本日講師をつとめてくださるのは、神戸の老舗パン屋さん「イスズベーカリー」三代目・井筒大輔さん。
取締役でもありますが、製造部門の責任者としても、自ら、毎日早朝からパン焼いていらっしゃいます。
そんな井筒さんに、パンができるまでを、詳しく教えていただきました。
 
小麦粉、水、塩、イースト。それだけしか使わないフランスパンから感じる「甘み」とは?
それが、発酵の力。
イーストを極力使わない方針のイスズベーカリーがこだわっているのは、発酵によって、パンのうまみを最大限に引き出すこと。
実際に、いつもイスズベーカリーで販売している、低温長時間発酵でつくられたフランスパンと、特別に短時間で発酵させたフランスパン2種類をつくってきていただきました。
そしてみんなで、嗅ぎ比べ、握り比べ、食べ比べ。
「あ、すみません! そんなにわからないかも? つい美味しく焼いてしまって!」
笑う井筒さん。でも、しっかりわかりました。弾力、香り、口に入れたときのきめ細やかさ、甘さ。
なるほど~。発酵の力、すごい!!
 
フランスパンを選ぶときのコツも、伺いました。
まずは、底を見る。そして、断面の気泡や焼き色からの見分け方も。なーるほどー!
パンの基本について、頭と、味や香りなど五感で、しっかりと学ばせていただきました。
 
 
続いては、利き酒講座です。
ご存知・利き酒鑑定士のナオ先生から、今回は、お酒のつくり方、お米のみがきや酵母による違いなどについて、詳しい説明を伺います。
やはり、お酒のうまみのもととなるのは、「発酵」なのでした!
甘酒だって、お砂糖は入れないで、麹の発酵だけで、あの甘さになるんですね~。
はるか昔から造り続けられてきた、日本酒。
当時のひとは理屈は知らなかったと思いますが、ワインやビールよりもずっと複雑な「並行複発酵」という工程で、たっぷりゆっくり発酵しながら、美味しい日本酒がつくられているのですね。
 
本日の利き酒チャレンジは、山田錦しばりです!
大吟醸、純米吟醸、そして、燗をしたお酒も。
少しずつ、ゆっくり味わいながら、「私が好きなお酒」を選んでいきます。
「どのお酒が好きでしたか?」
結果は、バラバラです。へー、こんなに分かれるんだ!
そっか、「正解」はないんですね。「自分の好み」が、正解なのだ~!!
 
そのあいだ、こどもたちは、「パン釣り」でご機嫌に遊んでいましたよ。
 
 
最後は、お待ちかね、「ボン・パン、ボン・ヴァン、ボン・フロマージュ」の宴です!
懐深くて、どんな料理にでも合うという「日本酒」。
そして、そういえばコロッケからソーセージからクリームからチョコからメロンまで、やはりなんにでも合わせてしまう「パン」。
ここで、ちょっと意地悪な疑問が浮かびました。
……本当に、何にでも合うのかな??
 
たとえば。ふだんの家庭の夕食のお総菜に、「フランスパン」と「日本酒」が入ったとして、ちゃんとマリアージュになるのでしょうか?
そう考えて、この日スタッフが(思い切って)用意したのは、
・五目ひじき ・きんぴらごぼう ・卯の花 ・だし巻き卵 ・ちくわ天ぷら ・アジフライ ・焼き鳥のつくね ・焼き鳥の皮 ・しめさば
ここに、次回コラボ仲間、伍魚福さんから差し入れの、イカの塩辛 ・キムチ大根 ・スモーク生ハム等。
そしてサポート役として、前回コラボ仲間、Q・B・Bチーズさんから差し入れの、クリームチーズ、大人のくちどけチーズ、プレミアムベビーチーズ ゴルゴンゾーラ入り。
これらのお総菜を、各々、イスズベーカリーさんのフランスパンにのせてみて、日本酒とともに楽しんでみる……という、発酵食品たちの懐の深さを試してみる、思いっきりチャレンジングな企画なのです!
 
の、前に。
イスズベーカリーさんからご提案の、絶品マリアージュ二種類を試食します。
・イカナゴと大人のくちどけチーズ、刻み紫蘇のせ
・白味噌とクリームチーズ、一味唐辛子のせ
それぞれ、スライスしたフランスパンにのせたものを、トースターでさっと温めて食べていただきました。
うっまー!!!!
驚きの声が、あちこちからあがります。
イカナゴパンは、季節になると、イスズベーカリーでも出ているそうですよ!
(ちなみに本日のイカナゴは、白鶴酒造資料館で販売している、山田錦で炊いた特級品でした)
 
 
その後は、マリアージュ・フリータイム!
各々が、お皿を手に、フランスパンと日本酒に合うのじゃないかというお総菜をトッピングに向かいます。
お隣さんのアドバイスで、クリームチーズにキムチをのせたり、キムチにしめさばをのせたり。
それぞれのベスト・マリアージュを訊いてみたところ……。
 
圧倒的人気は、なんと、しめさばでした!
クリームチーズやゴルゴンゾーラチーズに合わせるのも、おすすめとのことでした。
ぜひ、ご家庭でもやってみてくださいね。
フランスパン+しめさば+チーズで、日本酒。最高です!
 
あとは、本当にそれぞれ。
「私はバターとイカの塩辛」「生ハムとキムチ」「アジフライとだし巻き卵」などと、ひとの数だけ、たっくさんの「お気に入り」が誕生しました。
「全部、本当に合った!」という声も。
山盛りのフランスパンと4種類のお酒が、どんどんなくなります。
そっか、これもまた、「正解」はないんですね。「自分の好み」が、正解なのだ~!!
 
 
発酵の力を借りて、いろいろとトライした今日のイベント。
自分だけの「おいしい!」を見つけたみんなの笑顔が、おみやげの内容を聞いた瞬間、さらに輝きました。
白鶴酒造さんのすべての蔵のなかでいちばん自慢の最高品質・金賞受賞日本酒に、1ヶ月かけて漬け込んだドライフルーツをたっぷり練り込んだ、スペシャルスイーツパン。
実は井筒大輔さんは、ドライフルーツパングランプリを受賞された、めちゃすごいパン職人なんですよ。
すごい食材で、すごい職人が、この日のためだけに焼き上げた、頂点マリアージュ。
お土産には、このパンに加えて、「なんにでも合う」大吟醸酒1本。
さらに、伍魚福さんからの、4種のチーズ詰め合わせも、セットとなりました~!
どうぞみなさま、おうちに帰られてからも、今夜は「ボン・パン、ボン・ヴァン、ボン・フロマージュ」で、素敵な宴をされてくださいね♪
 
(文章:一般社団法人リベルタ学舎 湯川カナ)

主催:白鶴酒造株式会社
協力:株式会社イスズベーカリー
企画協力:一般社団法人リベルタ学舎
 
白鶴御影校についてはこちらから
→ http://lgaku.com/index.php/hakutsuru_mikage/